緑の水辺 薬用植物紹介 |
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ナス科の落葉性低木で、高さは1〜2m程度。幹は直立せず、分枝して伸びていく。花は晩夏から秋にかけて淡紫色または白色の花を咲かせる。晩秋頃には2〜4cmの赤色の果実をつける。漢名の枸杞は、「枸(からたち)のようなトゲがあり、杞(こりやなぎ)のように枝がのびる」という中国の古書から来ているといわれている。 夏に採取して日干しにした「枸杞葉(くこよう)、秋に熟した果実を採取し、日干しにした「枸杞子(くしこ)」、秋頃に根を掘り下げて水洗いして芯を取り去った「地骨皮(じこっぴ)」があり、漢方薬としては地骨皮が使用されている。『神農本草経』の上品には「久しく服すれば筋骨をしっかりさせ、身を軽くし老いない・・・」と強壮・強盛精の記載がある。 |
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<地骨皮> 採取時期:秋頃。旧暦の10月頃ともいわれる。 成分:ベタイン、シトステロール、リノール酸など。 作用:滋養強壮、その他、めまい、眼精疾患などに効能があるといわれている。 <枸杞子> 採取時期:秋 成分:ベタイン、ルチン、ゼアキサンチンなど。 作用:枸杞子の水性エキスは降圧作用や抗脂肪肝作用などが報告されている。 <枸杞葉> 採取時期:春又は初夏 成分:ベタイン、ルチン、ビタミンCなど 作用:かぜの予防・高血圧の予防に健康茶として利用される |
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(奈良県薬事研究センター提供) |
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