採取時期:10月〜11月
調製法:開花期の全草をとり、日陰で乾燥し、緑色を失わないように仕上げる。
成分:苦味成分としてスウェルチアマリン(2〜10%)、ゲンチオピクロシド、スウェロシド、アマロゲンチン、アマロスウェリン等を含む。
用法・用量:
苦味健胃薬及び整腸薬として、胃弱、食欲不振、胃部・腹部膨満感、消化不良、食べ過ぎ、飲み過ぎ、胃のむかつきに1回量として当薬0.03〜0.05gをオブラートなどに包まず、そのまま服用する。(苦味成分が舌の感覚神経を刺激し、反射的に唾液・胃酸の分泌や働きを活発にする。)
1日量1.5gを水300mLで煎じ、1日3回に分け、食前または食間に服用しても良い。また、若はげ、円形脱毛症には当薬15gをホワイトリカー200mLに漬け、密栓して冷暗所に1〜3ヶ月保管後、1日1回、塗布摩擦を続けると発毛促進効果があるとされる。
その他:類似植物には大型のイヌセンブリ(S. diluta Benth. et Hook f. var. tosaen sis Hara)や紫青色の花を付けるムラサキセンブリ(S.
pseudoc hinensis Hara)があるが、いずれも苦味が弱く、品質が劣るため薬用には不適である。また、センブリの生薬名は一般的には当薬であるが、日本薬局方では「センブリ」の名で収載されている。
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