緑の水辺 薬用植物紹介 |
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モクセイ科(Oleaceae)の落葉性低木で、庭園樹として栽植され、新枝はしだれて長く伸び、地に付けば根を下ろす。 葉は有柄で対生し、花は早春(3月)に葉に先立って開き黄色、二花性で、長花柱花と短花柱花は別株に生じ、同株間で受精が行われない。 さく果(果実)は卵形で長さ約1.5cm、先端は尖り、果皮は堅く、瘤点を散生、二裂する(連翹)。 連翹は神農本草経下品に収録され、また局方にも収載されている。 成分はトリテルペノイドとしてオレアノール酸など、リグナンとしてアルクチゲニンなど、リグナン配糖体としてアルクチイン、フィリリンなど及びフラボノイドとしてルチンなどを含む。 |
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連翹は、
シナレンギョウ F viridissima Lindley, チョウセンレンギョウ F koreana Nakai の果実で、新鮮で黄色味を帯び、大きくて果皮が厚く、香気が強いものが良品である。 薬理作用として、抗菌作用(黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌等)、抗アレルギー、強心、利尿作用があり、漢方処方用薬として消炎・排膿薬、皮膚疾患用薬に配合されている。 性味:味は苦 性は微寒 帰経:心・胆 連翹心は、
中枢神経興奮作用を有し、熱性疾患で意識障害などが生じたときに蓮心(蓮の胚芽)などを配合して用いる。 |
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(写真、文ともに奈良県薬事指導所提供) |
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