しょう紅熱(Scarlet Fever) Streptococcus Pyogens (A群β溶連菌)による感染症。 感染は、大部分が鼻咽腔からで、まれに、きずややけどが初発病巣となることもある。 症状は、2ないし4日の潜伏期間の後、発熱、嘔吐、咽頭痛、頭痛、腹痛などで発症する。 口腔内所見として、咽頭発赤、扁桃の発赤・腫脹・膿苔、軟口蓋の溢血斑、 「苺舌」などが見られる。 発症12時間から2日後に頚部、上胸部からかゆみのある、粟粒大の発疹が出現し、 全身に広がる。口囲蒼白も特徴である。その後約1週間ほどで、膜様落屑が現れる。 治療は、化学療法と続発症の予防である。 (1)化学療法 続発症の予防のために、十分な治療が必要 ペニシリンに対する耐性の報告はないので、すぐれた抗菌力と、安全性の面から ペニシリン薬が、第一選択薬であり、再排菌を減少させるため10日間投与が原則。 ペニシリン薬にアレルギーのある患者では、マクロライド薬を用いるが、 1〜2割の耐性菌があるので、感受性検査が必要である。 (2)続発症の予防 a.リウマチ熱:最近は激減しているが、発熱の持続、心不全の兆候、神経症状、 関節症上に留意 b.急性糸球対腎炎:腎炎惹起血清型は減少しているようであるが、 発症後3ヶ月間は、検尿を施行し、早期発見につとめる。 (3)TSLS; Toxic Shock-Like Syndrome:重症型、あるいは劇症型 進展が急速で、予後不良 血圧低下、腎不全、血液凝固異常、肝障害、ARDS、軟部組織壊死など 治療は、ショックに対する治療と、ペニシリン系抗菌薬 =================== Ken's Clinic: http://www3.mahoroba.ne.jp/~kenp/ Hiroshi Ken Tanaka: kenp@mb.infoweb.ne.jp ==================